牧阿佐美バレヱ団6月公演「ノートルダム・ド・パリ」!!
振り返ればちょうど2年前。「ノートルダム・ド・パリ」は公演を2週間後に控えリハーサルの真っただ中にありながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するためやむなく公演中止となりました。コロナをきっかけに中止となった公演はこれがバレエ団としても初めてでした。その時の落胆の気持ちは今でも多くの団員が覚えていることと思います。
再び上演できること、そして新たなキャスティングでお届けできることを心から嬉しく思っています。どうぞご期待ください。
ということで、今回は改めて作品についてご紹介いたします!
ポイントその①.6年ぶりの上演!
ローラン・プティ振付「ノートルダム・ド・パリ」は6年ぶりの上演です。
20世紀のバレエ振付家の巨匠ローラン・プティの代表作として名高い本作は、衣装デザインを手がけたイヴ・サン=ローランをはじめ、作曲、舞台美術に一流の芸術家が結集し創り上げた一大スペクタクル・バレエ。
バレエ史に輝く名作を新たなキャストでお楽しみいただきます。
ポイントその②.ファッション、音楽、美術に多彩な見どころ
ローラン・プティは、ピカソやジャン・コクトーをはじめ、同時代に活躍した芸術家たちとともに、バレエ史に残る数多くの作品を生み出しました。
プティの代表作のひとつ、1965年にパリ・オペラ座の委嘱により制作した「ノートルダム・ド・パリ」も、ファッションやアートの一流クリエーターが参加した豪華な舞台。文豪ヴィクトル・ユーゴーが描く、中世パリの猥雑で濃密な物語の世界を、一級のエンターテイメント・バレエに仕上げています。
衣装はイヴ・サン=ローラン。舞台と同年に発表され一世を風靡したモンドリアンルックのデザインが、歩兵隊長フェビュスと兵士たちの衣装に使われているのをはじめ、幕開けから、色鮮やかでスタイリッシュな衣装が目を楽しませてくれます。
音楽は、『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』などの映画音楽の作曲でアカデミー賞を受賞したモーリス・ジャール。ヒロイン、エスメラルダの魅惑的な登場シーンや緊張感に満ちたクライマックスなど数々の名シーンが、美しく胸に迫る音楽で彩られます。
舞台美術は、画家・映画監督として多才に活躍したルネ・アリオ。大聖堂と巨大な鐘が舞台上にそびえ立つ様は圧巻です。
そして、多くのバレエファンを魅了してやまない、“ダンスの魔術師”プティの振り付け。
フランスのエスプリに満ち、洗練された独創的なセンスで登場人物の心理を描写し、愛と嫉妬、死のドラマが力強く展開します。
ポイントその③.オーケストラによる演奏
打楽器が多用される特徴的な音楽。
前回2016年の公演時は録音での上演だったのですが、今回はオーケストラでの上演。
多数の打楽器から繰り広げられる音楽は圧巻!
荘厳なノートルダム大聖堂の雰囲気を劇場で体験してください。
指 揮 デヴィッド・ガルフォース
演 奏 東京オーケストラMIRAI
語りつくせぬ見どころがたくさん!の本作。
注目のキャスト情報や公演情報など、本ブログをはじめInstagramでも紹介していきます。どうぞお楽しみに。
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