皆さま、こんにちは。清瀧千晴です。
「リーズの結婚〜ラ・フィーユ・マル・ガルデ〜」公演はいよいよ今週末に迫ってまいりました🎀
今日は、「リーズの結婚」の音楽について少し触れていきたいと思います♪
今回上演されるフレデリック・アシュトン振付の「リーズの結婚」で使用されている音楽は、作曲をフェルディナン・エロール 、それを後にジョン・ランチベリーが編曲したものです。
ランチベリーとアシュトンが「リーズの結婚」の音楽を新制作しようとした時、エロールが残した楽譜の50曲中2曲しか題名が書かれておらず、さらに主役二人のパドドゥに使用できる曲が1曲もなかったとのこと‥。全幕の曲をつくり直すのが不可能と思われる程大変な作業だったとか。
産みの苦しみの末に出来上がった音楽は、今日までたくさんの人々に愛される素敵な舞台で演奏されてきました。
全幕を通して、自然の音や感情、セリフなどが表現されている特徴的なシーンがたくさんあるのですが、そのいくつかをご紹介したいと思います。
まずは幕開きに相応しい夜明けのシーン。ニワトリたちが目を覚まし活動を開始しする音楽から始まります🐔ニワトリたちの鳴き声、羽ばたき、餌をついばむ様子が元気いっぱいに音楽で表現されています。
こちらはリーズとシモーヌのやり取り。音と動きがピッタリと合い、二人の会話やドタバタが上手く表現されていて思わずクスっとしてしまうシーンになっています。
主役のリボンのパドドゥでは、リボンと音楽が二人の気持ちをロマンチックに演出してくれています。
嵐のシーンでは激しい雨風が…
と思ったら一瞬収まり虹が🌈
二人でお願いごとを。
天候の変化も上手に音楽で表現されています☁️
スティックダンスでは農夫たちが難しいステップを踏みながらリズミカルに棒で音をだします。
リーズの一人で未来を想像する演技のところではセリフが聞こえてくるような音楽になっています。
この演目には2つの楽器と特徴的な音を出すダンスが登場するのでこちらもご紹介します♪
まずはこちら。
フルートです!フルートボーイが奏でる素敵な音色に合わせて皆で踊ります。アランはどうしてもフルートを吹きたくて無理やり奪い演奏しますがとんでもない音が…
とんでもない音もオーケストラによって表現されています。どんな音が出てしまうのかは劇場でのお楽しみ♪
もう一つ登場する楽器はタンバリンです。シモーヌがタンバリンでリズムを取り、リーズがダンスの稽古をするシーン。
眠てしまったシモーヌ。寝息にも注目です。
シモーヌが寝ている間、窓越しにリーズとコーラスが愛を確かめ合っているとタンバリンが床に…
この後二人はどうなってしまうのでしょうか?
シモーヌの見せ場であるクロッグダンス。タップダンスのもとになったともいわれているダンスで、木靴を床に打ち付けたり靴同士をぶつけて音を出しながら踊ります。技術が必要な難しい踊りですが、これも音楽の演出の一部ですね!
「リーズの結婚」には音が印象的なシーンが他にもたくさんあります。
ぜひ音楽にも注目してみて下さい!
それでは劇場でお待ちしています✋️