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『くるみ割り人形』 <三宅里奈>

先日は『眠れる森の美女』にお越しいただき温かい拍手をありがとうございました。

素敵なゲストのお二人と共にリハーサルと舞台を共にした事により、私たちダンサーもたくさんの刺激を受ける事が出来ました。

 

そしていよいよ今週末はバレエ団の今年最後の舞台となる『くるみ割り人形』です。

一年の終わりを感じ少し寂しい気持ちがありますが、今年一年の自分の変化や成長をいつも観に来て下さる

お客様にお届けできる舞台となるので私にとって『くるみ割り人形』は毎年特別な公演です。

 

今年は12月17日(日)の11時開演の公演で雪の女王を踊らせていただきます。

雪の日って皆さんはどんなイメージでしょうか?

おそらく住んでいる地域によって印象は違うと思うのですが私は宮城県出身という事もあり冬にはたくさんの雪が降っていました。

日が落ちるのが早くなる冬、学校やバレエの帰り道は寒くて真っ暗でいつも嫌だなと感じていました。

しかし雪の日は違うのです。

あたり一面が銀世界になり、上からも白くてフワフワとした雪が降ってきて積もった雪に光が反射しとっても明るくて温かい気持ちになるんです。なんだかとてもワクワクしてしまいます。そんな私が感じていた雪の世界を私はクララに届けたいなと思って踊っています。

そしてここから先はもっともっと楽しい時間が待っているよと。

 

今回は裕恵ちゃんが金平糖の精、駿介君が王子。2人が主役の日に雪の女王を踊るのは初めてになります。

踊りとしては金平糖の精と一緒になる事はありませんが私はカーテンコールまでが作品の一部だと思っているので

カーテンコールで金平糖と王子とクララを見た時に

『クララはちゃんとお菓子の国に行けたんだな。素敵な夢を見る事ができて本当に良かったな。』と思います。

なので今回初めて裕恵ちゃんと駿介くんと同じ日に踊れる事は新鮮でとても嬉しいです。

 

日に日に寒くなるこの時期に心温まる『くるみ割り人形』を是非観に来ていただけると嬉しいです。

 

リハーサル後にパシャリ。